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一部決算を踏まえての感想(総合商社編) 2021.5.10

どうもSNAKEです。

今回は私が普段から注目している銘柄の決算が出たので簡単にまとめていきたいと思います。

今回は総合商社のいくつかを紹介します。

これまで資源関係の収益を上げてきた総合商社は今後非資源へのシフトしつつありますが今回のコロナショックは絶好の買い時となったと思います。

ちなみに私は総合商社への投資が好きですがこの中の企業すべてに投資してはおりません。

総合商社と言ったらやっぱり高い配当利回りということで配当にウエイトを置きました。

是非見て行ってください。

投資判断はくれぐれも自己責任でお願い致します。

三菱商事(8058)

収益、純利益ともに減少し2021年3月期の1株利益は116円となりました。

一株の年間配当は134円となるのでたこ足配当に、また例年実施している自社株買いは実施せず2022年3月期の年間配当は134円と据え置きの予想を建てています。

原料炭事業で有名な三菱商事ですがこのところの価格低迷が響く結果となり、ローソンや三菱自動車などが振るわずといった状況で2021年3月期は残念な結果。

決算発表後に株価は急落しましたが、同社は累進配当を掲げており今期も配当維持するということで安定した配当源となってくれそうですね。

また自社株買いにも積極的であるために今後に期待したいところです。

三井物産(8031)

三菱商事同様に収益、純利益ともに減少し2021年3月期の1株利益は199円となりました。

しかしながら当初予想していた配当を増額し3月期の期末配当は40→45円と増配

また2022年3月期の増収増益予想が建てられ年間配当は90円の予想、加えて3,000万株を上限とする自社株買いの実施をアナウンスしたこともあり株価は上昇しました。

金属資源、エネルギー、機械・インフラに強みを持つ三井物産ですが、原油価格の下落の影響で一時かなり株価を下げ、また昨今の脱原油のトレンドから今後の展開が気になりますが様々な方面への投資を予定しており今後も注目していきたいです。

最近鉄鉱石の価格上昇がすさまじいことが三井物産の躍動を支えているのかもしれません、そのため鉄鉱石の価格にも注目したいところ。

住友商事(8053)

今回一番すさまじい決算となったのは住友商事かもしれません。

純損失1500億円をたたき出し、1株当たりの損失は122円となり幸い配当は70円を維持しましたが財務状況の悪化が懸念される結果となりました。

幸い2022年3月期は黒字化の予想で配当は70円を維持、今後の飛躍に期待できそうです。

金属、機械、メディアに強みを持つ住友商事が今回さんざんな目にあいましたが様々なセグメントで膿を出し切ったと考えて今季黒字を見込んでいるようなので応援したいところですね。

 

丸紅(8002)

丸紅は減収、増益となりました。

2019年3月期は石油・ガス、穀物、銅事業などで多額の損失を計上した丸紅でしたが今季は強い結果となりました。

前年1900億円の赤字から今回2250億円の利益を上げ見事に復活!!

配当では一時年間35→15円への減配アナウンスがありましたが結果的には33円となり来季予想は1円増配の34円となりました。

個人的に丸紅は予想の見通しを弱めに持ってきて本決算で上回る結果を残すイメージがありますが、正直このやり方に慣れて弱めの予想を発表し株価が下げた時に購入するのが良い気がします。

今回の決算内容ならば1株当たりや127円の利益が上がったので年間35円の配当を出して欲しいと思いますし、来季の同等以上が欲しいと感じましたが、配当ではなく様々な方面への投資を活発的に行ってくれるのであれば長期的にはありがたいですね。

実質減配をしていることから安定した配当源としてポジションを大きくするのは不安な印象ですが、商社の中では低めのperと事業内容が私の好きなエネルギーと穀物ということで今後も長くお付き合いしたい企業でもあります。

最近は株価1000円近いこともあり久しぶりの1000円超にも期待したいところ、また株価が下落したら買いたいところです。

双日(2768)

双日の2021年3月期は減収、減益となり配当も17→10円と大幅に減配。

減配については1株当たりの利益が約49→22.5円となってしまったことが響きましたが頑張って欲しかったですね。

2022年3月期の配当は14円と増配を発表したことや、5千万株を上限とする自社株買い、5→1株への株式併合等を発表し株価がコロナ前程度まで回復しました。

双日は自社株買いにも注力してくれるので安くなったら買いたいと定期的に考えされられる銘柄です。

 

伊藤忠商事(8001)

最後は最近商社最強の名を奪還したといっても過言ではない伊藤忠商事

残念ながら減収、減益となりましたが85→88円の増配を実施し来季も94円への増配を発表しました。

伊藤忠商事も三菱商事同様に累進配当を掲げており安定した配当源になってくれることは間違いないでしょう。

伊藤忠商事の強みは何といっても非資源分野の強み、他の商社と比べて資源に頼らない経営を続けてきたことからコモディティの下落耐性があるイメージです。

昨今世の中でブームのESG投資やSDGsへの取り組みにも積極的なこともあってか株価はうなぎのぼり、その反動で増配されても配当利回りが他の商社と比べると落ちますが伊藤忠の場合インカムゲインよりもキャピタルゲインを狙う方が正しいのかもしれません。

2022年3月期は過去最高の5500億円の利益を予想しており、今後も株価上昇が期待されます。

 

まとめ

今期の商社の決算を簡単にまとめましたが

2022年3月期の総合商社はどこも強い予想で現在株価の上昇が著しいですが株主還元を積極的に行ってくれる業種であります。

積極的な増配や自社株買いを実施することから長期での投資をお勧めいたします。

あの伝説の投資家ウォーレン・バフェット氏も5大商社への投資を実施していることから商社の強みが世界に知られてきたと思います。

商社マンといえば高い給料で有名ですが、給料に違わぬ働きをしており私もたまに打ち合わせなどでお会いする機会があり、どの方も勉強熱心で仕事にプライドを持ち優秀な方ばかり、おまけに性格も良い人が多いので見習いたいと思うばかりです。笑

このような優秀な社員を多く抱えている総合商社への投資は効率が良いと思えますし、様々な業種の企業から成り立つコングロマリットである総合商社は一つの事業がこけても他でカバーできる反面、投資への失敗からの巨額損失もありえ難しい部分ももちろんあります。

そのため複数の総合商社の株式を購入することでよりバランスを取ったりとしたいところです。

しかしながら資源、金属分野へのウエイトが大きいため昨年のコロナショックの際など資源系が弱いとどうしようもないタイミングがありますが、いずれ上昇するのでこういったタイミングには積極的に投資していきたいところです。

それではまた!!