どうもSNAKEです。
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今回はVTIとVIGの比較についてをまとめてみました。
私が最後の方まで積立を迷ったこの二つのETFを比較してみてそれぞれの個性を再確認してみようと思います。
VTIとVIGの概要
まず最初にVTIとVIGの概要を紹介します。
VTI
私が現在積立しているETFで全米殆どの上場株式への投資がこれ一つで可能とするETFです。2001年に設立されており20年の歴史があります。
投資先は4000社近くに及び経費率は驚異の0.03%
これに関しては素敵なETFであるとしか言えませんね。
分配金利回りは約1.3%となります。
VTIに関してはこちらを
VIG
10年間以上連続増配の歴史のある中型・大型米国株で構成されているETFです。
2006年に設立されて今年で15年となりました。
投資先は約250社で、経費率は0.06%とVTIと比べると高いですがかなり格安の部類に該当します。
VIGの分配金利回りは約1.5%となります。
また最近はVIGにアップルが組み込まれるという憶測がよくされています。
アップルは8年間の連続増配実績があり2年後に組み込まれる可能性はありそうですね
ちなみにアップルの配当性向的に余裕があり現在の利益を維持したらかなりの可能性で10年連続増配は達成できそうです。
VTIとVIGの比較
ここからは実際にVTIとVIGの比較をしていこうと思います。
概要の比較
単純な比較ができるように簡単な表を作りました。
VTI | VIG | |
投資先 | 全米(約4000社) | 米国(中・大型、247社) |
経費率 | 0.03% | 0.06% |
分配金 | 約1.3% | 約1.5% |
投資先の広さの差が大きいのと分配金の差が少しあるようにも伺えます。
主な投資先
次に主な投資先についてまとめてみました。
左は採用上位銘柄、右は構成比率(%)
VTI | VIG | ||
アップル | 4.90 | マイクロソフト | 4.19 |
マイクロソフト | 4.61 | JPモルガンチェース | 3.80 |
アマゾン | 3.33 | J&J | 3.67 |
フェイスブック | 1.88 | ウォルマート | 3.38 |
アルファベット(googl) | 1.66 | ユナイテッドヘルスG | 3.22 |
アルファベット(goog) | 1.56 | ビザ | 3.22 |
テスラ | 1.18 | ホームデポ | 2.91 |
バークシャーハサウェイ | 1.09 | P&G | 2.82 |
エヌビディア | 1.07 | コムキャスト | 2.21 |
JPモルガンチェース | 1.06 | コカ・コーラ | 1.98 |
構成銘柄TOP10でVTI、VIG共に採用されているのはマイクロソフト、JPモルガンチェースとなっております。
またVTIの方が多くの銘柄に投資しているのにもかかわらず
アップルには5%近い構成比なのに対して、VIGだと一番のマイクロソフトが約4.2%なのも興味深いですね。
また表の中での構成比率の差を見てみると
VTIだと1位のアップルと10位のJPモルガンチェースの差が約4.6倍なのに対して
VIGの場合1位のマイクロソフトと10位のコカコーラの差が約2.1倍となります。
VIGの方が構成銘柄のバランスがなだらかな印象ですね。
これは時価総額ベースの構成の違いかと思います。
仮にアップルが採用されるとすると大きくファンドの特性が変化しそうですね。
この辺は実際に事が起こらないと分かりませんが楽しみです。
過去の分配金
過去の分配金の推移をまとめてみました(単位はドル)
VTI | VIG | |
2020 | 2.7694 | 2.2965 |
2019 | 2.9047 | 2.1339 |
2018 | 2.6046 | 2.0377 |
2017 | 2.3430 | 1.9191 |
どちらも分配金は増配ベースですが注目すべきは2020年のVTIです。
赤字にしているため一目瞭然ですが残念ながら前年と比較して減配となっております。
それに対してVIGの場合は見事に増配を達成しております。
コロナ禍でも増配を維持しているのは素晴らしいことですね。
やはりここら辺に関しては10年以上の連続増配のみを選定した差が出ているかと思います。
チャートでの比較
チャートでの比較をしていきます。
実際にこの二つのETFのチャートを目で見て比較することで分かって来ることもあると思います。
直近2年間のチャート
今回も毎度おなじみのtradingview様のお力を借りてチャートを作成しました。
この2年間での値上がり的にはVTI>VIGという結果となりました。
VIGに採用されていない銘柄の差が出ていると言えるでしょう。
直近5年間のチャート
5年間の比較でも同様に
値上がり的にはVTI>VIGという結果となりました。
2006年からのチャート
最後にVIGの設立された2006年からの比較チャートを見てみましょう。
こうして見るとほぼ全期間でVTIとVIGのチャートは同じような軌跡をたどっております。
この数年ではVTIの値上がりが目立ちますね。
チャート比較に関しては下の総括にて感じたことをまとめていきます。
VTIとVIGの比較総括
VTIとVIGの比較を総括していきます。
また私の感想も交えて書いていきます。
経費率では双方ともにかなりの格安で若干の分配利回りの差がありました。
肝心の分配金に関しては2020年にVTIが減配したのに対してVIGは見事に増配を達成した違いは大きいと思います。
コロナショックのような大きな相場の混乱はそうそう起きないと思いますが、VIGは増配してくれました。
チャートの比較ではここ数年ではVTIの優位性が観られる結果に
この要因として考えられるのは
VTIの構成上位がGAFAMが占めているのに対して
VIGの場合GAFAMの中でマイクロソフトのみを採用されているといった違いがあります。
チャートの差はここ数年のGAFAMのパフォーマンスがずば抜けていたことがここらへんの差になっていると思います。
2006年からの双方のチャートを見てみると殆どの期間でかなり似たチャートを描いていますがこの1年の差は大きくなっています。
15年の歴史的に考えるとこの1年の相場が例外のような挙動であったと思います。
最近のグロース優位だった相場から逆にGAFAMなどの時価総額が高い株式が調整局面になったときにこのチャートが逆転するかは興味が湧きます。
また分配利回りの差もこのGAFAMの差でVTIが低くなっていると思います。
GAFAの株価上昇による要因でVTIの株価が上昇し結果的にVTIの分配利回りの減少ということです。(間違っていたら申し訳ございません。。。)
まとめ
今回はVTIとVIGの比較をまとめてみました。
前回のETFの比較記事が多くのPVがあったため第二段として今回の記事を書いた経緯があります。
こういった記事は書いている私自身が勉強になるといったこともあり時間があったら定期的に書いていきたいと思います(もしこの記事のPVが良かったら優先度は高めたいです)。
私自身VTIの積立をしていますが、積み立てするETFを考えている時にVTIとVIGでの積立をかなり迷った経緯があります。
今現在の場合直近のパフォーマンスはVTIは優位ですが今後逆転はあるかもしれないため見守っていきたいです。
VTIの積立に関してはこちらを
詳しい体験談はこちらを参照してみてください
他にもインデックスの積立についての体験談を軽くまとめてあります。
それではまた!